アラスカ山脈の朝焼け
タルキートナ アラスカ ２０１４
5 x 7 in / 12.7 x 17.8 cm / Open Edition
8.5 x 11 in / 21.6 x 27.9 cm / Open Edition
13 x 19 in / 33 x 48.3 cm / Open Edition
16 x 24 in / 40.6 x 61 cm / Open Edition
20 x 30 in / 50.8 x 76 cm / Open Edition
32 x 48 in / 81.3 x 122 cm / Open Edition
壮観な風景が、いつも遠隔地や山深く分け入ったところにあるわけではない。人が出入りするロッジからでも、十分にきれいな風景が見つかることはある。僕はアラスカを旅して回るあいだ、人気のホテルやロッジには必ず立ち寄ることにしている。それは素晴らしい場所に建っていることが多いからだ。
この日は、タルキートナの町の大きなロッジに泊まった。ロビーには、僕が好きな背の高い石造りの暖炉があり、静かな火のなかで、薪が音を立てながら燃えている。僕はコーヒーをすすりながらそこで夜明けを待った。ときおり薪をくべに来るロッジのスタッフと、窓際のソファに老夫婦が何も喋らずに座っているほか、朝日を見に来ている人はいない。いちばん清らかな時間を、多くの人は見逃しているのかもしれない。
雲が色づいてきた。すでにセットしてあるカメラから何枚か撮影してみる。ここから十秒毎に一枚ずつ、丁寧に撮っていく。肉眼ではわからない変化も、断続的な写真で見てみれば、時の経過による景色の移り変わりがよく分かる。
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