サケをとるヒグマ
カトマイ国立公園 アラスカ 2014
5 x 7 in / 12.7 x 17.8 cm / Open Edition
8.5 x 11 in / 21.6 x 27.9 cm / Open Edition
13 x 19 in / 33 x 48.3 cm / Open Edition
16 x 24 in / 40.6 x 61 cm / Open Edition
20 x 30 in / 50.8 x 76 cm / Open Edition
32 x 48 in / 81.3 x 122 cm / Open Edition
撮ってみてはじめて知る、ヒグマがサケをとるときの表情、ほとばしる血のしぶき。サケの方も、まだ逃れられるかも知れないという夢想を描いて尾を激しく踊らせる。
次から次へとサケを取り、食らいつけばものの二分でたいらげてしまう。僕は、ヒグマがサケをたべる様子を二十メートルほど離れたところから観察していた。周囲には他に四頭のヒグマがいる。
望遠レンズで覗けば、ヒグマのまつ毛まで見える。僕はヒグマが水中に勢い良く潜った時に狙いを定め、水面から出るか出ないかというところでシャッターを切りはじめた。レリーズを押す瞬間の判断はほとんど勘も同然だ。画角を広く取れば、出てくる瞬間を逃すことはない。しかし、それでは体毛、したたり落ちる滴、サケの鱗、すべての細かい点は写しきれず、緊張感に欠け、躍動感は出ない。
ヒグマはサケをきれいに捕らえるとき、食いついた犬歯がサケの脊髄に平行して背中側に二本入る。このとき、ヒグマは完璧な捕獲をして水中から姿を現した。出てきたところで体の水を切り、それと同時にサケの血しぶきが飛ぶ。僕がいままでに見てきたなかでも、最も豪快にして軽やかな捕獲だった。
この写真に関する詳しい内容/プリントについては
下記メールアドレスかメールフォームにてお問い合わせください。
info@nakashimaphotography.com